どういった定義をすればいいのか解りませんが無垢じゃないもの、
人工的に作られたものなどでしょうか?
集成材・フローリング合板、アルミ建材(一応無垢ですが)、
そしてサイディングなどでしょうか。
外壁材はサイディングと呼ばれるセメント系の形成板が主流になっています。
鋼板に断熱材を施した金属系サイディングも増えましたが、
コチラはそれに対して窯業系サイディング材と呼ばれています。
この窯業系サイディングは表面の凹凸や塗装(印刷)を変えるだけで、
塗壁風・煉瓦積風・石や木の表情など、様々なデザインが施せます。
色んなデザインの物があり、それを使って色んな表情を演出する事ができます。
但し、それはあくまで本物のように見せた擬似的な物であって、
経年変化によっては塗装が風化してしまい、新築時の表情を失う事になります。
では、再塗装すればいいわけなのですが、同じ表情の塗装は不可能です。
塗装と言うより印刷と言った方がいいと思いますが、
今の技術ではそれを現場で行う事は出来ないのです。
どうなるのかというと、例えば煉瓦模様のサイディングだとしますと、
煉瓦に目地が入っているように表面に凹凸があり、
凸部は煉瓦の色、凹んだ目地には目地の色が付いています。
現場で再塗装すれば煉瓦も目地も無く、1色の塗料で塗るしかありません。
煉瓦の目地の凹凸が残る1色塗りになります。
又、サイディングには材の寸法や施工方法にもよりますが、
大抵は継手に目地があり、それは模様とは関係なく入っていて、
どんなに本物そっくりの表情であっても、その目地でサイディングと解ります。
目地にはシール材が使われていますが、付付部分をコーキングという場合もあり、
コチラは10年に一度は打ち直す必要があります。
さて、このサイディングですが、いつか再塗装することになって初めて、
最初の模様にならない事を理解できている人はどれ位いてるでしょう?
最近、サイディングのリフォームで、上から塗壁に変えた事例があります。
施工から2年たちましたが、クラックなど入ることも無く、
最初から塗壁だったかのように佇んでいます。
サイディングの上から塗壁にする建材は幾らかありますが、
下地のサイディングの継手の処理の仕方で、その部分が痩せてきて、
何年かすると、下地の継ぎ目が浮出て(実際には凹んで)きます。
仕上材よりも下地処理が大事です。
下地処理がキッチリできれば、弾性の少ない珪藻土なんかも使えます。
こんな方法も、サイディングの再塗装の一つです。
改修前は煉瓦模様のサイディング。継ぎ目がよく目立つ。
煉瓦模様の下地処理で、表面をフラットにします。
仕上材はなんでも大丈夫ですが、耐久性のある高弾性水性アクリルを使用。
藁スサの混入をしました。いい表情です。
今回は、屋根、軒天、樋、笠木、土台水切も一緒にやり替えました。
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ラベル:リフォーム