以前、あちらのブログで書いたのですが、こういった話はこちらに引っ越します。
油性の自然塗料は、プラネットカラーよりもオスモの方をよく使うようになりました。
プラネットカラーは扱いやすく、また塗りやすいのですが、持続性がない気がします。
家具やフローリング、建具や枠にプラネットカラーのクリアを使いましたが、
艶もすぐなくなり、手垢も付きやすくなります。
外部木製サッシやデッキも、オイル分がすぐに飛ぶようで、劣化が早い気がします。
いままで塗りにくいなと思っていたオスモですが、ちょっといい筆を使って、
薄く塗り伸ばしてやると、あとで馴染んでくるので刷毛斑も消えていきます。
オイルの成分や顔料との割合がオスモとプラネットでは大きく違うので、
一長一短はあるものの、長い目で見ればオスモが安心な気がします。
それから、いい筆を使うなら、メンテナンスをしっかりやらないと勿体無いです。
筆を使った後、筆洗い液で塗料を落とすのですが、オスモの筆洗い液だけでは、
なんだか勿体無い気がするので、ある程度落とした後に、「ガムテレ」という、
安いテレピンオイルを仕上げの筆洗いに使っています。
自然塗料なので、筆洗いも自然素材のテレピンオイルです。
この方が、塗料とも馴染むし、筆も傷めないと思っています。
このガムテレですが、オスモの筆洗い液と同じように、使用後しばらく放置すると、
顔料と油分が沈殿し、上澄み液と分離されます。
この上澄み液を別の容器に移し、沈殿物は処分します。
オスモの場合、これを肥料として使えるので土に還してという説明が、
昔のカタログには書かれていました。
顔料分はもともと石や土ですから、土壌改良になっても肥料にはならないです。
ですが、それほどに安全な塗料であると表現したかったのでしょう。
いずれにせよ、こういったサイクルのある使い方が自然塗料なのかという気がします。
通常の油性ペンキにしろ水生エマルジョンにしろ、残った塗料も筆や筆洗い液も、
全て産業廃棄物になってしまいますし、筆洗い液を使い回すことはありません。
右がオスモの筆洗い液で、何度か上澄みを移したもの。
左がガムテレピンオイルで筆洗いしたもので、底に顔料が溜まってます。
ガムテレピンの上澄みを別の容器に移したら、透明の液になりました。
ビンを倒してるのは、ガムテレピンの上澄みを移した後。底に顔料が残ってます。