ある計画で2x4構造を検討することになって、もう十何年も関わっていないので、
2x4って今はどうなのかなとネット検索してみたのですが、
構造の特徴や説明などの表現が、昔とあまり変わってないようです。
在来木造軸組構造に比べて「地震に強い」「火災に強い」「気密性が高い」など、
在来木造軸組構造よりも優れているような表現が多くみられました。
確かに、昔は木造軸組というと、柱と梁で組み立てられた「骨組み」でした。
それを例に、面構造である2x4の方が強いように見える比較の絵をよく見かけます。
ですが、それは昔の話であって、在来木造軸組工法はかなり進化しているので、
筋違や構造金物をしっかり使えばつぶれてしまうようなことはありませんし、
外周部に構造用合板を使えば、2x4と同じ面構造も併せ持つ、
より耐震性の高い建物にすることができます。
これは2x4の合理的な考え方を取入れ在来工法の耐震性を高めたわけですが、
「いいとこ取り」と考えていいのか、合板に頼ってしまって「伝統工法で無い」
とみるべきか、いろいろ考えてしまします。
ようはバランスなんですが。
よく見かける2x4と在来軸組み工法の比較図
力が加わると、在来軸組工法は変形しますよという説明。
在来軸組工法に面構造を加えると、もっと強いんじゃない?という絵
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