そんな事が本当に可能になったら、どんなに便利でしょう。
昔(今でも)、アメリカ製のディスポーザーなる生ゴミ粉砕機がありました。
キッチンシンクの下に取り付け、生ゴミをシンクから投入し、
離れた所からスイッチを押すと、そのディスポーザーが動き、
投入した生ゴミを、何でもかんでも粉々に砕いて、
それを水で流して下水道へ放り込むという物。
ご家庭では便利な道具ですが、流された生ゴミは一体どうなるのでしょう?
最終的には下水処理場に到達し、分解処理されますが、
それは余分な処理物で、もしそんなのがどんどん増えて行ったら、
下水処理場の処理能力をオーバーするかもしれません。
そんな事から、ディスポーザーが問題視され、対応した処理施設が無ければ、
設置することが出きなくなりました。
今現在で設置されている所は、それを標準装備とする事で、
付加価値を付け、対応した下水処理施設を設けたマンションであったり、
下水処理能力があってそれを認めている一部の自治体だけです。
でも最近、愛知県の或る市で、ディスポーザーが禁止となり、
取り外しを余儀なくされたという話を聞きました。
何がいけないのでしょう?
下水処理場に負担をかけるからです。
それ以外に下水設備のメンテや衛生面、富栄養化の問題など、
あまり環境によろしくない装置です。
ディスポーザーの中にスプーンを落とすと止まったり壊れたりします。
あやまって指を突っ込むとどうなるでしょう?
神戸で外人住宅の企画・設計の会社に居た頃の話です。
不動産業界で一般に外人住宅と言うのは、日本で働く外国の政府や企業の、
エグゼクティブの為の一時的な滞在の為の賃貸住宅の事を言います。
外国人が使いやすい様なプランや装備を備えるのですが、
外国人と言っても、大半が欧米系、特にアメリカ人が多いので、
アメリカ人向きの間取りや装備を備える事になる為、
部屋も大きく、設備も大がかりになってきます。
主寝室には風呂トイレが付随し、家族用とゲスト用のトイレや、
場合によってはお風呂もそれぞれに付随する場合がありますし、
リビングに暖炉が付き物で、キッチンには700lクラスのアメリカ製冷蔵庫、
ヨーロッパの厨房機器や輸入のシステムキッチンが備え付けられ、
そして必ず、ディスポーザーが設置されます。
「大は小を兼ねる」という、賃貸を貸す側の考えです。
一度、外人住宅に住まわれるヨーロッパ系の方に怒られたことがあります。
「どうしてこんな無駄な家を作るの?近くに生鮮食料品を売るスーパーがあるのに、
こんな大きな冷蔵庫は電気代が無駄じゃない!」
ごもっともでございます。
ディスポーザーも使わず、仕分けしてゴミに出していると言ってました。
これ、アメリカ的な装置の様です。
でも、あの広い国土で、下水が完備された場所って、ごくわずかしかない。
ほんとにアメリカでも、みんな使っているのかな?
ところで、
安全で環境にやさしいキッチンシンク直結の生ゴミ処理機って...
あるんです!
この下の映像をご覧ください。
バイオの力で、水と炭酸ガスに分解してから、下水処理されます。
下水に負担をかけないどころか、むしろ軽減しています。
シンクピア http://www.sinkpia-j.co.jp
こういう物なら、ヨーロッパ人も納得かな?
私も生ゴミに関しては、あちらでいろんな取組をやってきましたが、
便利さを優先すると、ここに行き付きました。
もっとも、生ゴミ出さない努力が第一ですけれど。
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